郡山冷蔵製氷(グンレイ)の製氷部・倉庫部の社員のリアルな声。三者三様の経験と視点

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written by ダシマス編集部

「グンレイ」の愛称で知られる郡山冷蔵製氷株式会社(以下:グンレイ)は、福島県を拠点に製氷・冷蔵・物流事業を展開する企業です。2024年で107年となる老舗企業でもあります。今回、そんな同社で働く3名の従業員に、リアルな現場の様子や仕事の魅力、将来の展望などについて語っていただきました。

インタビューに応じてくれたのは、製氷部係長の谷口 真聖(たにぐち まさと)さん、冷蔵倉庫部主任の井上 恵一(いのうえ けいいち)さん、そして同じく冷蔵倉庫部の髙橋 和(たかはし なごみ)さんです。三者三様の現場のリアルな声を届けます。

製氷部 係長 谷口 真聖(たにぐち まさと)さん

製氷部 係長 谷口 真聖(たにぐち まさと)さん

入社13年目。地元で働けて休暇も取りやすい環境を求めてグンレイに入社。倉庫作業から始まり、関東製氷工場勤務を経て、現在は郡山製氷工場の副工場長を務める。工場の機械化プロジェクトに携わり、生産性向上に貢献。趣味は子どもと遊ぶこと。現在は工場長を目指し、さらなる利益向上に取り組む意欲を見せる。

冷蔵倉庫部 主任 井上 恵一(いのうえ けいいち)さん

冷蔵倉庫部 主任 井上 恵一(いのうえ けいいち)さん

中途入社9年目。フリーター、トラック運転手を経験後、結婚を機に転職。同級生の紹介でグンレイに入社。本宮センター所属で、福島センターの副センター長も兼任。趣味は最近始めたゴルフ。若手社員の手本となれるよう、確実な仕事をこなすことを心がけている。

冷蔵倉庫部 髙橋 和(たかはし なごみ)さん

冷蔵倉庫部 髙橋 和(たかはし なごみ)さん

入社4年目。高卒後、「女性を増やしたい」という求人票の文面に惹かれてグンレイに入社。郡山センターで倉庫業務を担当し、今年から配送業務も開始。様々な業務に挑戦し、多くのことを学ぶ意欲的な姿勢が特徴。趣味は服作り。会社からは女性管理職候補として期待され、そのプレッシャーをモチベーションに変えて日々奮闘中。

三者三様の経験とやりがい。これまでを振り返る

――今日はお集まりいただき、ありがとうございます!年次も立場もそれぞれ違う皆さんに、実際にどんな働き方をされているのか、どんな思いをお持ちなのか伺っていきます。早速ですが、皆さんは今の仕事にどんなやりがい・面白みを感じているか教えてください。

谷口:やりがいを感じるのは、業務効率を向上させるための施策を自分が考え、実際にその案が通ったときですね。新しい機械を導入することも提案します。また、実際に自分の案によって結果が伴ったときは、また次も頑張ろうと思えますね。

副工場長という立場もありますが、現場が少しでも仕事がしやすくなるよう、日々の仕事の中で、常に改善点を考えながら働いています。

〈谷口さん〉

井上:倉庫の整理整頓に面白さを感じています。日常生活でも模様替えや整理整頓が好きな方は、この仕事に没頭できると思いますよ。

当社の倉庫は年数も経っているので外見は古いですが、中を見ていただくとかなりきれいに整理整頓されているので、いい意味でギャップを感じていただけると思います。実際、そんなギャップを感じてもらえるくらいに、きれいな倉庫を目指しているので。

倉庫内を整理整頓しているときは仕事に集中できますし、きれいになったときの満足感や達成感はとても気持ちいいです。

髙橋:私は入社してまだ4年も経っていないので、新しい仕事が出てくるたびに覚えるのが楽しいですね。新しいことに挑戦するのがやりがいです。ちなみに今は、135キロの大きな氷を持てるようになることに挑戦しています。

今はまだ、先輩方のように上手に持ち運べず引きずるのが限界ですが、できないことができるようになるのは楽しいので頑張っています。

――これまでグンレイで働いてきて、印象に残っているエピソードや経験についてお聞かせください。

井上:入社して間もない頃、繁忙期の時期に最も忙しい現場に配属されたことですね。こうした経験があるので、最近の現場ではあまり忙しさを感じなくなりました。新入社員や経験の浅い人にとっては今でも忙しく感じるかもしれませんが、入社時に忙しい中でもなんとかやり遂げられたことは、自分にとって大きな財産になっていると感じます。

〈井上さん〉

谷口:私の場合は、23、24歳の頃に副工場長に抜擢されたことです。右も左も分からない状況でしたが、ちょうどその時期に製氷工場の生産棟の工程を手動から機械化するプロジェクトが動いていて、そこに携わることができました。

それまで専用の機械の知識は全くありませんでしたが、この経験を通じて「こうしたほうがいいんじゃないか」とか「こんな機械もある」といったことを多く学びました。今では自分でメンテナンスもできるようになり、機械いじりが楽しくなるほどです。

プロジェクトの結果、生産性は向上し、例えば今年でも前年比134%の効率化を達成できました。数字で成果が見えるのは本当にやりがいを感じますね。

髙橋:私は入社1年目の経験が強く印象に残っています。当時、私を含めて6人のチームでしたが、私以外の先輩5人のうち3人が辞めてしまったんです。新入社員の私はまだリフトも運転できない状況でしたが、とにかく何でもやるしかありませんでした。

独自のやり方を編み出したり、後から正しいやり方を覚え直したりしました。大変でしたが、いろんなことにチャレンジできたのは良い経験だったと思います。

〈髙橋さん〉

――髙橋さん、そんな大変な状況でも辞めずに続けられた理由は何だったのでしょうか。

髙橋:残ってくれた先輩方がすごく良くしてくれたんです。差し入れをくれたり、残業が長くなったときも食事に連れて行ってくれたり。また、希望休もできるだけ叶えてくれました。仕事をしっかりこなしながらも、先輩たちの支えもあって自分のやりたいこともできたので続けられたと思います。

 

個人の希望を尊重する社風。働く場所としてのグンレイの魅力

――実際に働いてみて感じる、職場としての魅力や特徴について教えてください。

井上:まず、夏場でも涼しい環境で働けるのが特徴ですね。倉庫の中は氷に囲まれていますから。

谷口:そうですね。製造ラインは少し暑いですが、熱くなったら氷のそばに行けば涼しくなります。夏バテしたことがないですよ。

井上:逆に寒さにも強くなります。冬もあまり寒く感じません。

谷口:確かに寒がりじゃなくなりますね。仕事をしていると体も温まります。

髙橋:女性の立場から見ても、長時間でなければ快適に仕事ができる環境だと思います。仕事がしやすいですね。

〈取材はオンラインにて実施〉

――温度の話が出てきたのは、氷を扱っているグンレイさんならではという感じがしますね。その他はいかがでしょう。

谷口:やはり夏は繁忙期で忙しいですね。この時期は、残業や休日出勤もあります。

井上:特に郡山センターは忙しいですね。ただ忙しい分、お金は稼げます。他の部署の応援や製造の手伝いなども要請されるので、頑張りたい人は頑張れる時期です。

会社は皆に「頑張れ」と言うわけではないので、プライベート時間を優先したい人は定時で帰ることもできます。会社側はそれぞれの働き方や希望を尊重してくれているので、いい環境があると思いますね。

髙橋:他の部署に行くと新しいことを覚える機会が増えます。あと同じ部署でも、作業する場所が違えば、また新しい仕事ができるようになります。私が総合職を希望していたこともありますが、さまざまな経験が積めるのは楽しいので頑張れますね。

 

現場にいる人たちの率直な思い。若手が育つ環境をつくるために必要なこと

――先日、安藤社長にインタビューした際、教育体制をしっかりと整えるためにもエルダー制度・メンター制度を導入していると聞きました。この制度について、実際に働いている皆さんがどのように感じているか教えてください。

谷口:私がエルダーを務めたときは、新人の面倒を見ようと一生懸命努力しました。1対1でしっかりと指導できるのはいい面もありますが、課題を感じることもあります。エルダーになったものは新人に付き添って指導しますが、それ以外の社員が「自分はエルダーではないから」という理由であまり関与しなくなってしまうことがあります。1対1の指導も大切ですが、職場全体で新人を教育する体制がいいのでは?と思うこともあります。

とはいえ、新入社員のエルダーになれば「自分がきちんと教えなくては」という責任感が生まれるので、そこはいいところだと思います。それに、自分が担当した社員の活躍を聞くと一層嬉しい気持ちになりますので。

井上:谷口さんは私のエルダーなのですが、未熟な自分に対して心が広すぎるので、逆にきちんと見てもらえているのかなと心配に思うこともありました。私は中途採用だったので、新卒入社の方とは少し違う意味で信頼してもらえていたのかなと思っていますが(笑)。

ミスをしたときは申し訳ない気持ちもありましたが、谷口さんというエルダーがいたおかげで成長できたと感じています。

メンター・エルダー制度自体は良い制度です。ただ、当社は若い現場作業員が多いので、エルダーの適性や人選がとても重要だと感じています。大事な新入社員の成長を任せられるわけですからね。

――髙橋さんはこの制度をどう感じましたか。

髙橋:私は、決まった人に教えてもらえるこの制度は良かったと感じています。入社したばかりで慣れないときに、誰に聞いていいのかわからないということにもならず、本当にやりやすかったです。

あと、複数の人に教えてもらうと、伝え方が人によって異なるので混乱してしまうことがあります。新人時代にそういったことが起こりにくいのはいい点だと思います。

――グンレイでは若い社員が多いそうですね。そのあたりについて詳しく教えてください。

井上:確かに若い社員が多いので、新入社員が馴染みやすい環境だと思います。ほとんどの人が高卒で当社に入社します。入社10年以内の社員が多く、全体的に会社の年齢層は若いですね。

高卒で入社する人たちは、社会人経験が少ないからだと思いますが緊張している様子が見られます。こうした気持ちを少しでも和らげたいと思って話しかけようと思うのですが、人によって考え方が異なるので、距離感には気をつけながらコミュニケーションを取るようにしています。

私は新しく入社する方には期待しかしていません。新入社員のエルダーとして担当になった人には、しっかり教えてほしいと思いながら見守っています。もちろん、自分がエルダーやメンターになった際はしっかりと教えなくてはと思っていますよ。

谷口:若い人たちは技術や経験だけでなく、コミュニケーションの面でも伸びしろがあります。話していると、言葉遣いなど気になることは少なくないですが、スポンジのように吸収が早いので教えがいがあります。若い人たちの経験の少なさは、見方を変えれば強みです。物事を素直に受け止めてくれます。

――髙橋さんは、実際に現場で働いていて、先輩方の指導についてどう感じていますか。

髙橋:働いているときは、皆さんが付き添って丁寧に教えてくれます。技術的な指導をしてくれる人とメンタルケアをしてくれる人がいてくれて良かったです。特に入社当時は女性の先輩が少ない環境だったので、頼れる存在がいたのは心強かったです。

自分が逆の立場になって技術的な指導やメンタルケアをすることになった際は、言い方や伝え方に気をつけながら、しっかりと対応できるようにしたいと思っています。

 

グンレイで自分らしく働き、目標や夢を叶える

――グンレイで働きながら、今後実現したいことや目標についてお聞かせください。

谷口:個人的な目標としては、現在、副工場長なので工場長を目指しています。また、自分が携わっている部の目標としては、売上と利益をさらに上げ、機械設備への投資を行い、より利益を上げていける仕組みを作ることですね。

井上:私は昇進についてはあまり意識していません。現場に携わる者として一つ一つ確実に仕事をこなし、若い社員たちの手本となれるような人になるのが目標です。

髙橋:私は入社したときから伊藤部長(伊藤部長のインタビュー記事はこちら)に「女性の管理職を必要としている」と言われ、この3年間育てられてきました。こうした期待に応えるためにも、管理職を目指して頑張っていきたいと思っています。

期待されることは大きなプレッシャーですが、同時にモチベーションにもなっています。研修などの機会も設けてもらっているので、こうした後押しを生かしながら頑張りたいです。

――最後に、グンレイに興味を持ってくださっている求職者の方々へメッセージをお願いします。

井上:新入社員の方には、忍耐強く継続することの大切さを伝えたいです。諦めずにチャレンジし続けてほしいですね。この業界は長く続けるほど面白さが出てくるので、自分で面白さを見つける努力をしてほしいです。

また自分と同じように中途入社される方には、人間関係の良さを伝えたいです。今のグンレイの従業員はみんないい人で楽しい仲間です。上司の方々は頼りがいがありますし、部下たちも楽しい人ばかりです。不安に思わずに入社してほしいですね。

髙橋:私は高卒で入社しましたが、最初は倉庫業や製氷業がどんな仕事なのかよくわかりませんでした。この仕事を見たことがない人は、扱っている氷がかなり大きいことも知らないでしょうし、わからないことだらけだと思います。

でも、グンレイはエルダー制度もあるので教育体制は整っています。覚えることは多いですが、それが楽しいところでもあります。安心して入社していただき、一緒に頑張っていけたらと思います。

谷口:グンレイには提案を評価してくれる制度など、努力した分をしっかり評価してくれる会社です。やる気のある方にはぜひチャレンジしてほしいですね。

 

郡山冷蔵製氷株式会社の詳細・採用情報はこちらから

ホームページ:http://gunrei.com/

採用情報:https://ten.1049.cc/tp/gunrei/search/city_7203

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